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2025年12月4日(木) 11:39

ダルビッシュ9位と吉田正尚 日系大型契約のリスク


ここに注目

日系スターの大型契約がもたらす成績リスクと評価の揺れを数字から整理する考察である

メディアThe Athleticが2025年12月1日(米国時間)に公開した「MLBワースト契約ランキング」で、サンディエゴ・パドレスのダルビッシュ有が9位に入った。ボストン・レッドソックスの吉田正尚も10位圏外の“次点”とされ、日本人選手の大型契約の難しさが浮かんだ。

ダルビッシュは2022年に防御率3.10、194.2回でサイ・ヤング賞候補となり、その実績を背景に6年総額1億800万ドル(約169億円)の延長契約を得た。しかし2023年から2025年までの3年で290回、防御率4.41にとどまり、2025年10月には右肘の内側側副じん帯と屈筋腱の手術を受け、2026年シーズン全休が決まった。40歳近い先発投手に長期契約を与えるリスクを、数字がはっきり示している。

吉田はレッドソックスと5年総額9000万ドルの契約を結び、2023年は打率.289、15本塁打、72打点、2024年も打率.280と打撃では役割を果たしてきた。一方で守備位置は左翼か指名打者に限られ、2024年10月の右肩手術で2025年は55試合、打率.266、4本塁打にとどまった。今後2年で年平均1800万ドル超の支払いが残る中で、外野と指名打者の定位置が埋まり、クラブは起用法に頭を悩ませている。

日本の一部メディアはこの状況を「90M問題」と呼び、契約総額と現在の役割のずれを議論している。ただしThe Athleticの評価は、あくまで2026年以降の費用対効果を切り取ったものであり、選手としての価値を決めつけるものではない。長期契約はリスクと同時に再起の時間も与える。ダルビッシュがリハビリから戻った時、吉田が肩の不安を乗り越えて守備の幅を広げた時、このランキングは別の意味を持つ可能性がある。

ポイント

Q
The Athleticの最悪契約ランキングとは何か?
A
高額契約と成績を比べてMLBの不良契約を順位づけした特集である。
Q
ダルビッシュ有が9位に入った理由は何か?
A
延長後3年で290回、防御率4.41にとどまり肘手術で2026年全休となる見通しだからである。
Q
吉田正尚が“次点”とされた主な要因は何か?
A
右肩手術による長期離脱と守備力の制限で、年俸に見合う総合貢献が期待しにくいと判断されたためである。
Q
この評価は日本人選手の大型契約に何を示すか?
A
30代投手や守備で稼げない打者への長期高額契約は、故障や起用の変化で一気に割高と見なされやすいことを示す。

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