
契約保留名簿外150人と中堅ベテランの行方
ここに注目
150人の自由契約が示す中堅ベテラン整理の加速
NPBは日本時間2025年12月2日、2026年度の契約保留選手名簿を公示し、名簿に記載されなかった150人を自由契約選手として発表した。実績ある中堅やベテランが多く含まれ、各球団の編成方針が一段と鮮明になったと言える。
契約保留選手名簿は、球団が来季も契約権を持つ支配下選手の一覧である。この名簿から外れた選手は、所属球団の独占交渉権を離れ、NPB他球団やメジャー、独立リーグと自由に交渉できる立場になる。
近年の数字を追うと、2022年は151人、2023年は148人、2024年は126人が名簿外として公示されている。今回は150人で、再び150人台に乗ったことになり、オフの人の動きが大きいシーズンであることがうかがえる。
その内訳を見ると、ソフトバンクの有原航平、DeNAのトレバー・バウアー、阪神のジョン・デュプランティエ、ロッテの荻野貴司と澤村拓一、楽天の島内宏明、日本ハムのバーヘイゲン、巨人のオコエ瑠偉や長野久義、広島の田中広輔など、主力級の名前が並ぶ。
有原は今季26試合で175回を投げ、14勝9敗、防御率3.03という堂々たる成績を残し、2年連続最多勝に輝いたエース格の右腕である。そうした投手が3年契約満了で自由契約となり、メジャー再挑戦や国内移籍を視野に入れている点は象徴的だ。
デュプランティエも15試合に先発して6勝3敗、防御率1.39、90回2/3で113奪三振と、数字だけ見れば球界屈指の先発投手である。その投手ですら、単年契約を終えて市場に出る構図が、今の選手の入れ替えの激しさを物語る。
球団別の人数に目を向けると、巨人が18人で最多となり、日本ハムとオリックスが10人で最少だった。巨人はグリフィン、オコエ、長野ら外野手まで一気に名簿外とし、大きなリセットに踏み切った形である。
一方で、日本ハムとオリックスは名簿外が各10人にとどまり、戦力の骨格を維持しながら、ポイントを絞って再編する姿が見えてくる。同じ150人公示の中でも、球団ごとに「どこまで切るか」の線引きは大きく違う。
背景には、戦力外通告の段階から進んでいた中堅・ベテランの整理がある。第一次と第二次の戦力外通告期間だけで、12球団合計157人が戦力外や自由契約になったという集計もあり、今オフは早い段階から競争が激しかった。
そこに今回の150人が加わり、NPBの選手市場は例年以上に流動的になっている。ドラフト指名選手や現役ドラフトで入ってくる若手に枠を空ける狙いに加え、年俸総額や外国人枠の再設計という経営面の事情も無視できない。
もっとも、名簿外は必ずしも「終わり」ではない。オコエのように自ら自由契約を選び海外挑戦を視野に入れる選手もいれば、有原やデュプランティエのように、結果としてメジャー再挑戦や複数球団との交渉の場が広がる選手もいる。
中堅・ベテラン整理は、長く応援してきた選手との別れをもたらす一方で、新しい出会いも運んでくる。150人それぞれの選択が、2026年シーズンのNPBの勢力図をどう塗り替えるのか、この冬の移籍ニュースを追うことで、その輪郭が少しずつ浮かび上がってくるだろう。
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【速報】ソフトバンク有原、巨人オコエら150人が自由契約に!まさかの選手も…
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- 2025.12.3 06:49
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ソフトバンク有原ら150人が自由契約に!巨人オコエも対象
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- 2025.12.3 09:20
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