
2025年11月30日(日) 18:10
NPB観客動員最多更新と広がる球場ビジネス
ここに注目
観客動員最多更新は、価格戦略と球場投資が進むNPBビジネス拡大の象徴である。
プロ野球は2025年も、人を集める力を見せた。NPBが発表した2025年度セ・パ公式戦の入場者数は2674万2631人で、前年から約6万人増となり、2年連続で過去最多を更新した。1試合平均は3万1536人である。
阪神や巨人、ソフトバンクは平均観客数が4万人前後に達し、看板球団の強さを示した。一方で日本ハムや西武も、前半戦の平均観客数が前年同時期比で2桁増となり、新球場やチーム再建の成果が数字に表れた。
こうした動員を支えるのが、球場ビジネスの広がりである。ヤクルトやオリックスなどは価格変動制(ダイナミックプライシング)の入場券を採用し、需要が高い試合で収入を高めている。阪神甲子園や東京ドーム、エスコンフィールドは、企業向けの特別席やラウンジを整え、接待や記念日に使える場として価値を高めた。北海道ボールパークFビレッジは2024年に年間約419万人を集め、その半数以上が試合のない日の来場となった。
観客数の記録更新は明るい材料である一方で、価格の上昇がファン離れを招かないかという視点も必要だ。家族連れが無理なく楽しめる料金と、球場でしか味わえない体験をどう両立させるか。12球団の挑戦は、今後のNPBビジネスの行方を占う指標になる。
ポイント
Q
2025年のNPB観客動員はどれくらいかA
セ・パ公式戦合計で2674万2631人となり、前年から約6万人増で過去最多を更新した。
Q
1試合あたりの平均観客数はどの程度かA
公式戦848試合で平均3万1536人となり、3万人台前半の水準を維持している。
Q
観客増に貢献した球団の例はどこかA
阪神や巨人、ソフトバンクの高い集客に加え、日本ハムや西武の前年比2桁増も目立った。
Q
近年の球場ビジネスの主な変化は何かA
価格変動制チケットや企業向け特別席、試合のない日のボールパーク活用などで収益源が広がった。
Q
今後のNPBビジネスの課題は何かA
観客動員を伸ばしつつ、観戦料金の上昇がファン離れにつながらないよう体験価値を高める点である。