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2025年10月11日(土) 03:18

佐々木朗希が3回完全で流れ一変、ロサンゼルス・ドジャースをNLCSへ導く|最速100.7マイルと救援起用の必然


stadiumDodger Stadium
2025年10月10日 10:08~13:38(JST)
1234567891011
PHI00000010000142
LAD00000010001271
投手
Cristopher Sánchez 6 1/31失点Jhoan Duran 1 2/30失点Matt Strahm 10失点Jesús Luzardo 1 2/31失点Orion Kerkering 00失点
Tyler Glasnow 60失点Emmet Sheehan 11失点Roki Sasaki 30失点Alex Vesia 10失点
野手
1番:Trea Turner (SS)2番:Kyle Schwarber (DH)3番:Bryce Harper (1B)4番:Alec Bohm (3B)5番:Brandon Marsh (CF)Harrison Bader (PH)6番:J.T. Realmuto (C)7番:Max Kepler (LF)Weston Wilson (LF)8番:Nick Castellanos (RF)9番:Bryson Stott (2B)
1番:Shohei Ohtani (DH)2番:Mookie Betts (SS)3番:Teoscar Hernández (RF)4番:Freddie Freeman (1B)5番:Tommy Edman (2B)Hyeseong Kim (PR)6番:Will Smith (C)7番:Alex Call (LF)Justin Dean (PR)Max Muncy (PH)8番:Enrique Hernández (3B)9番:Andy Pages (CF)

3回完全で空気が変わり、ロサンゼルス・ドジャースを前へ押した力強い登板であった。

Q
佐々木朗希は直近の試合でどのように投げたのか?
A
終盤と延長で3イニングを無走者で抑えた。球数は36、ストライクは26。空振りは8で、そのうち5はスプリットであった。最速は100.7マイル、平均は99.5マイルで、球威と制球がかみ合った投球である。
Q
シリーズでの役割は先発か、救援か?
A
救援である。右肩の不調から復帰後は役割を見直し、短い回に全力で投げる形に切り替えた。これが今は機能しており、終盤の大事な場面で任されている。
Q
今回のシリーズでのセーブ機会と結果は?
A
第1戦で1回を抑えて初セーブ。第2戦でも9回の最後の1アウトを取り、2つ目のセーブを記録した。どちらも接戦の終盤を締めた内容である。
Q
今季はどのように復帰して、この形にたどり着いたのか?
A
5月に右肩の炎症で故障者入り。9月下旬に復帰し、まずは救援として登板を重ねた。短い回で球速が戻り、制球も安定し、今の形が固まった。
Q
次のシリーズはいつ始まり、どこで行われるのか?
A
ナ・リーグ優勝決定シリーズは10月13日(月)開始(現地時間)。相手はミルウォーキー・ブルワーズまたはシカゴ・カブス。初戦はミルウォーキーなら17:08(PT)、ロサンゼルス開催なら16:08(PT)。放送はTBS系である。

3回完全、救援転向で一気に主役へ躍進。

論から言うと、佐々木朗希の3回完全が、試合の景色を変えたのである。ロサンゼルス・ドジャースはナ・リーグ地区シリーズ第4戦で、フィラデルフィア・フィリーズに延長11回で2-1。最後は投手の悪送球でのサヨナラであったが、その土台は、終盤のゼロの積み上げでできた。

佐々木は終盤に登板し、延長まで3イニングをひとりも出さない完璧な投球でつないだ。球数は36、ストライク26。空振り8で、そのうち5は落ちる球で奪った。最速は100.7マイル、平均は99.5マイル。速い球で押しつつ、見せ球と落ちる球の使い分けがさえた。速さで押して、高さを外し、前に飛ばせない。これが今の勝ち方である。

試合は投手戦であった。先発のタイラー・グラスノーが6回無失点、8奪三振で流れを作る。7回にフィラデルフィア・フィリーズが先に点を取り、球場は重い空気になった。だが、その裏、ロサンゼルス・ドジャースは満塁で押し出し四球をもぎ取り、1-1に追いついた。ここからは、ひとつの出塁、ひとつの好守が得点に直結する神経戦。そこで佐々木が、9人連続アウトで空気を変えた。守りで相手をねじ伏せ、味方の攻撃へとつないだのである。

延長11回、2アウト満塁でアンディ・パヘスが前に転がす。フィラデルフィア・フィリーズの投手は捕れず、あわてて本塁へ悪送球。走者が生還し、ロサンゼルス・ドジャースがシリーズを決めた。シリーズがサヨナラの失策で終わるのは史上2度目だという。偶然の風もあったが、そこへ至るまでの長い守りが、相手に重圧をかけ続けたのだ。

このシリーズで、佐々木は新しい顔を見せている。第1戦で1回を締めてポストシーズン初セーブ。第2戦でも最後の1アウトを取り、2セーブ目。そこに第4戦の3回完全で、計5回1/3を無失点。17人中16人を退けた。短い回で球速が上がり、指先の感覚も戻った。復帰後の救援転向が、今の強さに直結しているのである。

ここに至るまでの道のりは、平たんではない。佐々木は5月13日に右肩の炎症で故障者入りとなった。長い調整のあと、9月下旬に復帰。レギュラー季の終盤に救援で試し、役割を固めた。肩の回復と、体の使い方の修正で、球の質が戻った。球威だけでなく、投げる高さ、カウントの作り方が安定し、打者が狙いを絞れない。

投球の中身も進化が見える。直球は平均99.5マイルで、要所で外角高めに強く投げ切る。そこから、同じトンネルで落ちる球を通す。空振り8のうち5がスプリットという数字が、その効果を示す。見ている者にとっては、速い球で胸元を見せ、次で膝下を空振り、という絵が続いた。相手の主軸も手が出て、前に飛ばせない。

打線は多くの点は取れなかったが、要所で粘った。11回は2アウトから満塁まで攻め、最後は相手の乱れを逃さなかった。守りではキケ・ヘルナンデスの打球処理など、小さな好プレーがいくつもあった。細かな走塁、投手交代の順もはまった。総合力で紙一重を引き寄せた形である。

シリーズ全体を見ると、ロサンゼルス・ドジャースは打線の波が大きい。それでも投手の層が厚く、先発が試合作り、救援が締める。中でも佐々木は、短い回での全力投球で、勝ち試合の最後を預かる存在になった。第1戦では大谷翔平が勝ち、佐々木が締めた。日本生まれの先発と救援が、同じ試合で勝利とセーブを記すのは初の組み合わせである。象徴的な1日であり、今シリーズの流れを決めた場面だ。

次は優勝決定シリーズである。相手はミルウォーキー・ブルワーズか、シカゴ・カブス。どちらが来ても、接戦で最後を守る力が物を言う。佐々木の3回完全は、相手ベンチにも強い印象を残したはずだ。直球の威力、落ちる球の深さ、そして心の落ち着き。短期決戦で最も頼れる要素である。

投手成績

投球回数
3
投球数
36
被安打数
0
奪三振数
2
与四球数
0
死球数
0
失点数
0
自責点数
0
NLDS第4戦で延長8〜10回を任され、3回36球を無安打・無四球、2奪三振の完璧投球。流れを引き寄せ、11回のサヨナラ勝ちへつなげた。

記録

NEXT

  • ポストシーズン3セーブ到達の可能性
  • 連続無失点イニングの更新(現時点5回1/3)
  • 1シリーズ複数セーブの達成
  • 新人でのポストシーズン無失点登板数の上積み

COMPLETE

  • 第1戦でメジャー初セーブを記録
  • 第2戦でポストシーズン2セーブ目
  • 第4戦で3回完全(9人連続アウト)
  • 日本生まれの先発(大谷翔平)と救援(佐々木朗希)で同一試合の勝利とセーブを史上初で達成

次回の試合

ナ・リーグ優勝決定シリーズは10月13日(月)開始(現地時間)。相手はミルウォーキー・ブルワーズまたはシカゴ・カブス。会場がミルウォーキーなら初戦は17:08(PT)開始、ロサンゼルス開催なら16:08(PT)開始。日本時間では翌日9:08(ミルウォーキー開催)または8:08(ロサンゼルス開催)。放送はTBS/truTV/HBO Maxである。

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